折箱とは
折箱(おりばこ)とは、厚経木を折り曲げて作られた木箱である。従来、経木を加工し蓋を付けた比較的底の浅い木箱のことを折箱と呼んだが、現在では木製品だけでなく紙製や発泡スチロール製、プラスチック製の箱製品の総称として使用されている。
概要
元来、日本の高温多湿な気候に対して、中身の食品が腐食しにくい様に抗菌作用があるエゾ松・杉・檜などの木材が折箱の材料として使用されておりました。内気と外気の湿度をある程度一定に保つことが可能なのでお櫃と同様の効果がある商材として重宝されておりました。
現在、折箱に食品を詰めたものを折詰(おりづめ)といいます。折箱自体または折箱に食品を詰めた折詰は「折」(おり)ともいい、寿司を詰めたものは「寿司折」、菓子を詰めたものは「菓子折」などと呼ばれております。
折箱は、世界中のどこを探しても同類がなく、我が国の食文化の一端を担ってきた日本固有の食品容器なのです。